内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
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胃瘻PEG 合併症管理と 寒天固形化栄養の実践
蟹江治郎
第14回 東尾張地域連携栄養カンファレンス 特別講演  2014/06/21
 
 経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下PEG)は簡便に実施可能であるが,その合併症は希ではない.またPEGにおける合併症は,単なる偶発症の場合のみならず,不適切な管理により発生する場合もある.そのためPEGに携わる医療従事者は,本法に対して充分な知識を得て管理をすべきである.
 PEGの術後早期(瘻孔完成前)の合併症では,瘻孔部感染と呼吸器感染が頻度の高い合併症である.瘻孔部感染は口腔を経由してカテーテルを設置するPull/Push法において高頻度であり,呼吸器感染症に関しては,胃瘻造設中の臥位での内視鏡操作が発生誘因となる.術後晩期(瘻孔完成後)の合併症としては,栄養剤リーク,嘔吐が頻度の高いものとしてあげられ,経管栄養としての合併症として,下痢を来す症例も頻度の多い合併症である.
筆者は瘻孔完成後において高頻度の,胃食道逆流,栄養剤リーク,そして嘔吐に対して,寒天を用いて栄養剤を半固形化した“寒天固形化経腸栄養”を利用した対処法を行っている.ここで用いる栄養剤とは,これは液体の経腸栄養剤を寒天等によりゲル化を行い“重力に抗してその形状を保つ程度の固さ”としたものである.この物性調整により栄養剤は胃瘻より胃内へ注入した後に,食物を咀嚼嚥下した胃内容物と同様の形状となる.その結果,液体経腸栄養剤に比較して流動性が低下し,胃瘻症例でみられる胃食道逆流,栄養剤リーク,下痢など合併症の軽減が可能となる.
 

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