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半固形栄養材の形状と胃瘻カテーテルのタイプによる
栄養材注入の難易差についての検討
ふきあげ内科胃腸科クリニック 蟹江治郎
第18回 PEG・在宅医療研究会(HEQ)学術集会 2013/09/14 |
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【目的】
半固形栄養材として有効とされる物性の製品で,どの様なカテーテルを使用した場合,注入手技が可能かの評価を行った.
【試料とカテーテル】
1.試料:寒天でゲル化し重力に抗してその形態が保たれる製品(以下,寒天半固形)と,粘度を増強し20,000mPa・sの粘度とした製品(以下,増粘半固形)を評価.
2.カテーテル:12Frバルーン型チューブで栄養管接続部がカテーテルと接着型の製品(以下,12Fr接着型),20Frバンパー型チューブで栄養管接続部がカテーテルと接着型の製品(以下,20Fr接着型),20Frバンパー型チューブで栄養管接続部がカテーテルと脱着型の製品(以下,20Fr脱着型),20Frバンパー型ボタンの製品(以下,20Frボタン型)を評価.
【方法】
実験1:用手的注入を想定し,加圧バックにて120mmHgで持続的に加圧し注入量を測定.結果判定は5分未満で80%以上注入の群を注入適切群,5分以上30分未満で80%以上注入の群を注入困難群,そして80%未満の注入の群を注入不適群として検討.
実験2:加圧バックでの注入を想定し,300mmHgで間欠的に加圧し注入量を測定.結果判定は15分未満で80%以上注入の群を注入適切群,15分以上30分未満で80%以上注入の群を注入困難群,そして80%未満の注入を注入不適群として検討.
【成績】
実験1(用手注入を想定):寒天半固形では,20Fr接着型と20Fr脱着型が注入適切群,12Fr接着型と20Frボタン型が注入困難群に該当.増粘半固形では,20Fr接着型のみ注入困難群,他の製品は注入不適群に該当.
実験2(加圧バック注入を想定):寒天半固形では,全てのカテーテルが注入適切群に該当.増粘半固形では,20Fr接着型のみ注入適切群,20Fr着脱型と20Frボタン型が注入困難群に,12Fr接着型は注入不適群に該当.
【結論】
半固形栄養材の注入においては,その物性に適したカテーテルの選択が望ましい.
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