内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
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胃瘻管理のポイントと注意点

蟹江治郎
第50回 日本老年医学会総会 教育企画 ”プロが教える高齢者診療のコツ”  2008/06/19
 経皮内視鏡的胃瘻造設術(以下PEG)は,嚥下障害により経口摂取が充分行えない高齢者に対する有効な栄養投与法である.本法は簡便に実施が可能であるが,その手技や管理に伴う合併症は希ではない.またPEGにおける合併症は,単なる偶発症の場合のみならず不適切な管理によっても発生する場合もあり,PEGに携わる医療従事者は本法に対して充分な知識を持って管理すべきである.
 PEGのおける瘻孔は外科的造設と異なり,造設直後に完成するものではない.PEGの造設手技では,PEGカテーテルにより胃への貫通孔を確保するとともに,カテーテルの胃内ストッパーと体外ストッパーにより胃壁と腹壁を密着させることにより瘻孔が完成する.その瘻孔が完成する前の合併症は前期合併症,瘻孔が完成した後の合併症は後期合併症とされ,胃瘻管理を行う医療従事者は,PEGにおける瘻孔を理解し造設時期からの期間を考慮に入れた対応が必要となる.
 

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