内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
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PEG関連合併症の最新知見 −合併症の発症機序と予防のコツ−
蟹江治郎
第45回日本老年医学会総会 ランチョンセミナー 2003/06/19

 近年,人口の高齢化に伴い脳血管障害や痴呆により長期の経管栄養管理が必要になる症例が増加しつつある.従来この様な症例に対して経鼻胃管を利用した経管栄養が広く行われていたが,この方法には長期管理に伴う問題が多く指摘されていることから,より管理が容易である内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy,PEG)を用いた経管栄養管理が急速に普及しつつある.しかしPEGには経鼻胃管にはない特有の合併症や,造設時に発生する外科的合併症があるため,経鼻胃管とは異なる管理の方法がある.
 PEGの合併症について演者は,瘻孔が完成する前の合併症である前期合併症と,瘻孔が完成した後に発生する後期合併症に分類をして報告を行っている.本公演のおいては演者がPEGを行った660症例の臨床成績をもとに,前期および後期合併症について,その内容と頻度について報告を行い,合併症の発生原因と予防法について細説を行いたい.また演者が報告した「経腸栄養剤の固形化法」により,後期合併症が改善し得た症例についても報告を行いたい.
 

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